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「ライフチャンス」が、貧困をなくすのか?
貧困解決が「ライフチャンス」を改善するのか?
日本が子どもの貧困対策を学んできたイギリスでは、労働党政権下、超党派による「子どもの貧困法2010」が制定され、2020年に子どもの貧困率を10%以下とする具体的目標が明記されました。しかし、政権交代などにより、政策と議論は貧困から「社会移動」に移り、子どもの貧困法は後退し、「ライフチャンス法」へと模様替えをしています。
削減目標も達成されず、子どもの貧困が増加している現在、市民団体「子どもの貧困アクショングループ」は、ライフチャンス改善のためにも、子どもの貧困解決に取り組む必要があると訴えます。
日本の次の子どもの貧困対策法・大綱見直しは、2024年。子どもの貧困対策法制定以来、貧困の世代間連鎖を断つことに主眼がおかれてきた日本にとって、さらには、コロナ禍で困窮と格差を深める世界と子ども・家庭にとって、本書で示される議論や政策・指標案は、多くのヒントとなることでしょう。
人生と生活(ライフ)は、数々のめぐりあわせ(チャンス)。どんなめぐりあわせでも、貧困と不平等から守られる社会をつくる。
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