七世紀、遠くインドへ旅に赴き、多数の仏典・仏像を将来、仏典の漢訳により東アジアにおける仏教の基盤を作り上げた仏者、玄奘三蔵。
その求法の道行はいかなるものであったのか。そして、その思想はどのように形成され、伝えられていったのか。言説・絵画作品などで玄奘はどのように語られ、描かれているのか。実像と伝承上の姿を対照することで浮かび上がる、新たな玄奘像とはどのようなものなのか。
仏教学・文学・美術など多角的な視点から玄奘の、そして、玄奘にまつわる思想・言説・図像を読み解く画期的論集。
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