質問・発問をハックする

質問・発問をハックする

1~2日で出荷、新刊の場合、発売日以降のお届けになります

出版社
新評論
著者名
コニー・ハミルトン , 山﨑亜矢 , 大橋康一 , 吉田新一郎
価格
2,750円(本体2,500円+税)
発行年月
2021年12月
判型
四六判
ISBN
9784794812001

「重要なのは疑問を持ち続けること」(アインシュタイン)。
生徒中心の授業を実現するために「問い」をハックしよう!

 教師は、授業中にいくつの質問をするだろうか。教師が質問をするときには、意図、タイミング、順番、種類など幾通りもの選択をしている。また教師は、どのように教えようかと選択しているが、そのなかで、質問は「当然行うべきもの」として位置づけている。それがゆえに、質問という行為は軽視され、質の低いものとなってしまっている。
教師である筆者は、アメリカにおいて生徒が主体となって学んでいる素晴らしい授業を視察し、生徒とつながっている教師についての研究に多くの時間を費やした。教師の口調、伝え方、人間関係が、生徒の学習の質、速度、深さに大きく影響しているという。筆者はさまざまな授業を通して、繰り返し現れる問題点を見いだし、授業計画、教え方、気づき、振り返りという領域においてパターンを見つけることができた。生徒中心の生き生きとした授業を実現するには、教師自身が自分の役割について、そして生徒の役割について考える必要がある。そうする過程で、教師は授業で行われている何千もの意思決定を見直すことができ、授業でより深い質問をすることや生徒が自立して学ぶ環境を整えることが可能になる。
『教師のための可視化された学習――学習効果を最大化する』のなかで、ジョン・ハッティ教授は「信頼」、「力強さ」、「適性」、「即時性」の四つの要素が生徒からの信頼度を決定するうえにおいて重要であると述べている。各ハックは、この四つの要素と質問の仕方に焦点を当て、その方法と理由について深く考えるように構成されている。
アインシュタインの言葉にあるように、「重要なのは、疑問を持つことをやめないこと」である。正しい質問を探すことによって「答え」に辿りつくこともあるはずだ。生徒は、積極的に質問をしているのか? どのような学習目標を設定すべきなのか? 目標達成の方法は何か? 生徒の質問と探究であふれる授業にするために、一度質問について考えてみてはどうだろうか。(やまさき・あや 高知工科大学講師)

お気に入りカテゴリ

よく利用するジャンルを設定できます。

≫ 設定

カテゴリ

「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。

page top