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〈錆の砂漠〉と、滅亡の美。
レトロな戦闘機械と、騎士たち。
黄昏の陰翳、プリズムのように煌めく寓喩――
スチームパンクの祖型とも評され、広範な影響を及ぼしてきた、
イギリスを代表する作家M・ジョン・ハリスンの傑作ダークファンタジーが、全面改訳版で登場!
読むほどに味わい深まる魅惑の連作群です!
◎収録作
ヴィリコニウムの騎士
ラミアとクロミス卿
奇妙な大罪
混乱の祭主たち
パステル都市
解説 もっとも再評価されるべき作家、M・ジョン・ハリスン/岡和田晃
訳者あとがき/大和田始
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いまもっとも再評価されるべき作家が、M・ジョン・ハリスンだ。
レトロスペクティヴに機械文明のあり方が問い直されるという意味で、
『パステル都市』はキース・ロバーツの『パヴァーヌ』と並んで
スチームパンクの祖型にも準えられる。
また、宮崎駿〈風の谷のナウシカ〉の系譜に連なるSF・幻想文学の先行作として、
私が知る限り20年以上前から、フランク・ハーバートの〈デューン〉シリーズや
ブライアン・オールディスの『地球の長い午後』と並んで、
『パステル都市』の名が挙げられるのは珍しくなかったのだ。
――岡和田晃
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