気候危機とグローバル・グリーンニューディール

気候危機とグローバル・グリーンニューディール

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出版社
那須里山舎
著者名
ノーム・チョムスキー , ロバート・ポーリン , Fridays For Future Japan
価格
2,420円(本体2,200円+税)
発行年月
2021年12月
判型
四六判
ISBN
9784909515063

私たちが生きる社会には、「世界が炎に包まれていても今のうちにドライブを楽しむ」権力者たちがいる。同時に、その巨大権力を突き動かし、より公正な社会を築こうとする、民衆の潜在的な力も存在する。黙って世界が燃え尽きるに任せるわけにはいかない。この本は、環境破壊という人類存続の危機に全力で立ち向かうための、軸足となる一冊だ。

――安田菜津紀(フォトジャーナリスト、認定NPO法人Dialogue for People副代表)



本書は「気候変動をとめるグリーン経済による成長」を説く。デマに過ぎない気候変動懐疑論に加え、脱成長・脱資本主義イデオロギーも、経済学の炭素税主義も、EUの2050年CO2ゼロの約束(に基づくGDP1%の投資)も、データで覆される。CO2ゼロへの移行に必要な投資は、労働力の公正な移行支援を含め米欧GDPの2%。先の大戦での米国戦費がGDPの43%なのを思えば安い。何が阻むのか。「壊滅的未来を知って頬被りする強者」と「雇用喪失に怯える弱者」による民主政の引き回しだ。だが民主政を使って壁を突破する道は、ある。本書の科学的で現実的な具体的戦略が、今こそ読まれるべきだ。

――宮台真司(社会学者、東京都立大学教授)



「自分たちは大丈夫」と思っている人たちに未来を握らせてはいけない。何をどうするべきか、具体的に提起されている。

――武田砂鉄(ライター)



「意志の楽観主義」と政治参加で気候危機に立ち向かう。資本主義と新自由主義を乗り越え「公正な移行」へ。

――飯田哲也(環境エネルギー政策研究所所長)



レジ袋をいくら節約しても絶対に見えない、本物の持続可能な社会を学ぼう。

――井上純一(漫画家)



この本は文明社会のためのサバイバル・マニュアルだ。

――ダニエル・エルズバーグ(平和運動家、元軍事アナリスト)



現実的かつ実践的なグローバル・グリーンニューディール構想を、二人の重鎮思想家は説得力をもって展開している。

――ジャヤティ・ゴーシュ(経済学者、ジャワハルラール・ネルー大学教授)



気候危機は解決できる。世界で最も引用されている存命中の知識人ノーム・チョムスキーと、世界最大の再エネ投資計画をオバマ政権下で監督したロバート・ポーリンが、気候危機を公正に解決するための「グローバル・グリーンニューディール」構想を語り尽くす。



現実を冷徹に直視する「心の悲観主義」から始まり、その現実をより良い方向へ変えるための政策や行動に基づく「意志の楽観主義」へと到達する。Fridays For Future Japanのメンバーたちによる力強いまえがきと訳者

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