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膨大な一次史資料からイギリス大学制度成立におけるUGCの役割を浮き彫りにする!
オックスブリッジの権威が根強いイギリスでは、財政的な支援を受けつつも制度的には独立した「援助すれども統制せず」という国家―大学関係が理想化され、イギリス大学史研究においても国家の役割は軽視されてきた。本書は、各地方都市に高等教育機関が新設された19世紀半ば以降に目を向け、国庫補助金の交付や市民大学設立の勅許状交付、大学補助金委員会(UGC)の設立などの歴史的変遷を丹念に辿り、大学が国家により「制度化」されていくダイナミズムを捉える。膨大な一次史資料をもとに、公的な大学制度の構築プロセスを浮かび上がらせたイギリス大学史研究の新基軸。
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