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ブランデーを酌み交わす3人の論客が政治談議にふけっている。弱小国こそあえて民主制の理想を追うべきと説く洋学紳士。列強に伍して大国化を目指し、戦争も厭わないと述べる豪傑の客。やがて、黙して耳を傾けていた南海先生が口をひらく――。東洋のルソー・中江兆民が自身の学問のすべてを注ぎ込んだ理論書。政治とは何か。理念か、現実か。国家、外交、平和をめぐる日本政治思想の重要古典にして最良の政治学入門がよみがえる。
「南海先生は生まれつき非常に酒好きで、また政治を論じることが大好きである。そして酒を飲むと、一、二本ばかり飲み干す場合、ほろ酔い加減で、気分がふらつき虚空を飛んでいるようだ。耳目は楽しんでこの世に辛いことがあるなど、まったく思いもよらない。」 ──「現代語訳」より
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