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自分が小説に書いたことが現実に起こるようになった。自分はどうかしてしまったのではないか――そう悩む官能小説家・貴島靖彦は、救いを求め、神野才のもとを訪れる。『現実になる』のは女性主人公に降りかかる性的な状況を自分が体験することだという。それが現実なのか、それとも願望や思い込みにしかすぎず実際にはそんな目にはあっていないのか、それさえもわからないという貴島。その後、貴島は、中学からの友人であり担当編集である城崎と打ち合わせに。貴島は、城崎の「自分を主人公に投影して書いてみたら」というアドバイスで官能小説が書けるようになったのだ。そしてある日、小説に書いた通りの状況で男に押し倒され、小説通りのセリフを言われた貴島は再び才のもとを訪れ……?
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