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著者自身の85歳の人生を振り返りながら、手掛けた研究と事業を回顧する。著者の研究キーワードは、「メディア」「おおさか」「笑い」と言える。大阪の商家に育った著者は、「やってみるか!」の精神に動かされて、新しい試みにチャレンジする。本書は、まず「大阪で生まれて育った」少年時代からはじまり、京都大学で社会学を専攻し、大阪のテレビ局に就職。テレビマンとして13年間を過ごした後、関西大学に専任講師として転職するに至った経緯を記す。大学では、「メディア研究」を主専攻とし、コミュニケーション論に関心を持ち、「大阪論」や「笑いとユーモア」の研究にも興味を持つ。「笑い学研究」の必要性を思い、「日本笑い学会」を立ち上げて初代会長に就任。人間は、もとから「笑う存在」で、「人間が笑う」ことの意味を追求して、「笑う行為」を正当に評価しなければならないと考える。著者の「テレビ研究」は、「おおさか」への関心と同時に「番組研究」とも重なり、「笑いの芸能論」へと発展する。「上方お笑い大賞」の審査委員を努め、大阪府立上方演芸資料館(ワッハ上方)の設立に関与し、二代目館長に就任。テレビ研究は、「ニューメディア研究」へと発展し、著者は「在外研究員」としてアメリカの大学に学ぶ機会を得、その機縁で米国フルブライト委員会からの招聘を受け、客員教授として二度目の渡米を果たす。二度に渡るアメリカでの生活は、国際交流の中で「笑い」を考えるチャンスとなる。「笑いとユーモア」の研究は、国際的な課題で、「国際ユーモア学会」(International Society for Humor Studies)が組織されていて、そのアジアでの初めての開催を関西大学で開催し、著者が実行委員長を務める。大学を定年退職して、70歳で心臓のバイパス手術を受け、一ヶ月の入院を余儀なくされ、大きな転機を迎える。その後元気を回復して、一層「笑い学研究」に傾斜していく。非常勤講師として、関西大学、追手門学院大学、放送大学などで「笑いとユーモア」についての講義、知恩院の「おてつぎ文化講座」や円覚寺の「夏期講座」の講演などを担当し、「笑いとユーモア」に関する講演依頼があれば引き受ける。その他に、大阪府立上方演芸資料館の「運営懇話会」の会長を努めながら、現在の資料館が貸しビルのワンフロアー使用なので、独立館として将来自立できる日の夢を見て、演芸資料館への期待を語る。定年後に書き綴ったエッセーを『笑いのユーモアのこころ』というエッセー集にまとめることで、著者の「笑いを学問する」は一層深まる。個人にあっても世界においても「矛盾」が同時的に存在し、この「矛盾のバランス」(均衡・平衡・折り合い)に「笑いとユーモア」が欠かせない。
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