安全性とリスク

安全性とリスク

出版社よりお取り寄せ(通常3日~20日で出荷)
※20日以内での商品確保が難しい場合、キャンセルさせて頂きます

出版社
聖学院大学出版会
著者名
標宣男
価格
3,850円(本体3,500円+税)
発行年月
2021年12月
判型
A5
ISBN
9784909891099

科学技術を当然のものとして享受している現代社会は、「安全性」が問題とされる社会でもある。一方、現代の科学技術は極度の専門化と細分化が進み、たとえ関連分野に従事する者であっても、まさにその分野以外の者にとって正確な理解が難しいものとなりつつある。このような状況下にあって、専門的知識を持たない一般人が、ある科学技術の社会的受容の可否判断を、どのように行えばよいのであろうか。この問題に対し、「安全性」の対概念である科学技術的「リスク」は、一つの答えとなりうる考えである。ただし、この場合の「リスク」は、その「危険の大きさ」と「不確実性の度合い」の両方を含意するものであるが、このような半定量的に表された「リスク」に対する偏りない理解は、科学技術に依存する社会に住む者にとって必要な営為であろう。本書では、幾つかの事故事例を通し、現代社会に潜在する「安全性」の問題を論じるとともに、人工的なシステムにおけるリスク事象について、リスク理解(「リスク認知」)の諸相を示し、偏りのないリスク認知とは何かを考える。

お気に入りカテゴリ

よく利用するジャンルを設定できます。

≫ 設定

カテゴリ

「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。

page top