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特集:本の雑誌が選ぶ2021年度ベスト10
新春恒例、年間ベスト10の季節が今年もやってきた! というわけで、「本の雑誌」1月特大号は、年に一度のベスト10特集号。本の雑誌が選んだ2021年度ノンジャンルのベスト10に、鏡明のSFベスト10、池上冬樹のミステリーベスト10、縄田一男の時代小説ベスト10、佐久間文子の現代文学ベスト10、栗下直也のノンフィクションベスト10、そして北上次郎のエンターテインメントベスト10と並ぶ、怒濤のベスト10七連発だ! さらに作家、評論家、翻訳家など総勢32名が選ぶ「私のベスト3」、もちろん忘れちゃいけない読者のベスト1もあるぞ!のベスト尽くしの大特集。ド迫力の現代文学に全身編集者の告白、ヒル対ヘビの戦いにヤクルト1000が乱れ飛ぶ中、1位に輝いたのは魂を吸い取られるスポーツノンフィクションの傑作『〇われた〇〇』! ハナリー島からの票も参入した愛と希望のベスト10攻勢で2021年の面白本は一目瞭然。正月休みはおこたでぬくぬく読書三昧といこう!
新刊めったくたガイドは、吉野仁が『ブラックサマーの殺人』の分析官ブラッドショーがいいぞ!と太鼓判を押せば、藤ふくろうはアンソロジー『ヌマヌマ』の濃厚で多彩なロシアにずぶずぶ。大森望が独創的かつ圧倒的な、小田雅久仁『残月記』に五つ星を付ければ古山裕樹は芦辺拓『大鞠家殺人事件』の波瀾に満ちた物語を堪能! 高頭佐和子が得体のしれない恐怖に浸食される辻村深月『闇祓』にハマれば、ガイド新登場、すずきたけしはヤマビルに新たな光をあてる子どもたちの研究を絶賛! そして北上次郎は活力あふれる『リズム・マム・キル』をぐいぐい一気読み! 読み始めたら目が離せなくなる躍動感にあふれた物語を、さあ、あなたも一気読みだ!
そして今月は黒い昼食会があの本のドアラ版を出してくれ、と提言すれば、日下三蔵「断捨離血風録」は床が見えたりベッドが発掘されたりと大進展。なんと『貼雑年譜』より高いレアカセットテープまで出てきたのだ。詳しくは112ページで。さらに今月から和氣正幸、竹田信弥両氏の強力連載がスタート。表紙が変わって、本文デザインも一新。ますますパワーアップの「本の雑誌1月号」と「おすすめ文庫王国」があれば、正月休みの読書計画も万全。こたつにみかんを用意して読書三昧の正月に、いざ、突入だあ!
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