日本の感染症対策は柴三郎の時代から!
小学校の社会科の教科書にも載っている北里柴三郎。名前は聞いたことあるけれど、何がスゴイのかよく分からないって?
それもそのはず、柴三郎の功績は多岐にわたり、聞き慣れない専門用語も多いため、いまいちピンとこないのです。
彼の功績をあえてひと言で表すなら、細菌やウイルスなどの「目に見えない敵」と戦う武器を見つけたことです。ときは明治時代。病気の原因がまだよく分かっておらず、細菌やウイルスの存在すらあまり知られていない時代でした。
そんな時代にあって、柴三郎は「破傷風」という厄介な病気の治療法を発明します。それまでの医学は病気の症状をやわらげるていどでしたが、柴三郎は原因そのものを取り除く画期的な治療法を見つけたのです。それが、こんにちも目にする「血清療法」です。血清療法はのちに改良されてワクチンになります。
この功績で、柴三郎は第1回ノーベル医学・生理学賞の最終選考まで残りました。
細菌という存在を熟知した柴三郎は、手洗いや消毒、マスクの着用など、さまざまな感染症対策を日本で広めます。それは、新型コロナウイルスに直面した私たちが、日々実践している対策に活かされているのです。
【編集担当からのおすすめ情報】
2024年に一万円札などの紙幣がリニューアルされますね!
新五千円札の津田梅子、新一万円札の渋沢栄一とともに、新千円札に北里柴三郎が採用されます。それだけ近代日本の文化的発展に尽くした功績が大きかったんですねぇ。
ちなみに現在使われている千円札は、黄熱病の研究で知られる野口英世。彼はじつは、若いときに柴三郎の研究所で働いていたことがあるんです。もしかしたら、柴三郎に大きな影響を受けていたかも・・・? そう考えると、新旧の千円札の「顔」の交代にも、ドラマを感じざるを得ませんね。
津田梅子、渋沢栄一も同じ学習まんが人物館シリーズで登場していますので、令和の新紙幣の3人をぜひまとめてご覧ください!
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