文化人類学の父マリノフスキーの薫陶を受け,欧米から学んだ手法を中国の地域的多様性に応用し独自の方法論を編み出した費孝通が,次世代を担う若者たちに語った学術論文集。
■清水 展氏(日本文化人類学会前会長・京都大学名誉教授)推薦
中国の民族学を牽引したパイオニアが,文革による研究への封印が解けた1985年から,自らの仕事を振り返り解説する。村でのフィールドワークにもとづく草の根民衆の深い理解と10億を超える中国社会全体の発展方途の構想を,複眼的な視野から総合する企てだ。改革開放が強力に進められるなか,中国が欧米の歴史発展経路とは異なることを念頭に比較の方法を駆使し,イギリスで学んだ社会人類学の初志を忘れず実践に応用しようとする志の書として,ぜひ多くの研究者に読んで欲しい。
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