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1000年の歴史は、神秘性とオーラを漂わせる経営の美しさ、その簡潔な美を作った。この現代の経済理論にマッチした合理的経営はどのように作られたか。
本書の超長寿企業7社の当主へのインタビューと研究分析から生まれた「経営時空モデル」により、その理にかなった経営姿勢が明らかにされる。
日本には一族がずっと経営に携わり長寿となった企業が多い。特に1000年を越える歴史を持つ企業も見られ、海外でも注目を集めている。米国のファミリービジネス協会の調査を元に単純に推計すると、創業から500年経つと500万社に1社しか生き残らないという。
本書は第I部において、7つの老舗企業の事例・インタビューを行う。7社は少なくとも500年より長い歴史を持ち、そのうち2社は創業から1000年を超えている。第II部はそれを基に、長寿企業を特徴づける経営システムの要因を様々な切り口から考察し、その経営の理論的枠組みを提示することを目指す。
著者は、これまでの経営学における理論構築のための仮定として、企業はゴーイング・コン サーン(継続企業の前提)とされているが、実際にはほとんどの会社の寿命は短いのが現実であるとして、本書では新たな「経営時空モデル」を用いて、企業価値を極限まで高めながらグローバル経済を席巻している昨今耳目を集めている企業と対比している。
千年企業は、これまで遭遇してきたさまざまな危機においても、社会文化財として認められていたため、周囲から協力を得られ、存続できたという。また千年企業の、多角化や国際化などの経営空間の拡大を目指す代わりに、低収益ながらも継続することに重きを置いた経営は、 今後一層重要となる、自然環境保護と経済の持続的成長の双方を求める考え方に近い。
経営学では空間軸に関する研究がほとんどだったところ、会社の寿命という時間軸を中心とした研究を分かりやすくまとめた本書は、SDGsの重要性が注目される近年、ファミリービジネス関係者に限らず、経営に携わる方に広く関心を呼ぶであろう。
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