学校史に見る日本

学校史に見る日本

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出版社
みすず書房
著者名
五味文彦
価格
3,520円(本体3,200円+税)
発行年月
2021年12月
判型
四六判
ISBN
9784622090649

学校から時代が見える。学校を見てゆくと、歴史の流れがよくわかる。
学校は時代の要請により生まれ、時代とともに変化してきた。日本で学校はどのように始まり、発展して現代に至るのか。〈『礼記』に「家に塾有り、党に庠有り、術に序有り、国に学有り」〉(はじめに)。日本で学校と教育の広がりは、古代、令制にもとづく大学寮から始まる(第1章)。
中世、足利学校には学徒が雲集し、足利は〈日本で初めての学園町であった〉(第2章)。近世には藩校や私塾・家塾や寺子屋(手習所)の世界が豊かに展開する。岡山藩主池田光政が地方の指導者の育成のため庶民の子弟にも他藩の子弟にも門戸を開いた閑谷学校。入塾にあたり三奪すなわち身分・学識・年齢の差なく平等に学び、運営の多くも塾生が担った咸宜園。また寺子屋には女子も通い、寺子屋を終えた後の女学校の設立も構想された。水戸弘道館は、修養の場としての偕楽園をも一対の施設とし、総合大学的教育研究を行なった(第3-7章)。やがて改革の時代を経て、近代の文明の時代、経済の時代、経済によって文明と戦争が結ばれた時代、そして敗戦後、環境の時代から今日へ(第8章)。学校はこれから社会の時代に向かうのか。類のない通史。

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