木版画伝統技法とその意匠

木版画伝統技法とその意匠

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出版社
誠文堂新光社
著者名
竹中健司 , 米原有二
価格
4,400円(本体4,000円+税)
発行年月
2021年12月
判型
B5
ISBN
9784416621523

「木版印刷」とは、木の板に刃物で凹凸をつくり、そこに色を付けて文字や図像を紙に写す技法です。
日本では浮世絵に代表される多色摺りによって、版数を重ねて色彩を組み合わせる技法が発展してきました。
また、出版・印刷物の歴史として、人間の生活とともに受け継がれてきた伝統工芸であり、いわば人間の生活史といえます。

機械印刷が主流になったいまでも、その木版印刷ならではの独特の風合いは紙にかかわるデザイナーやアーティストら多くの人を魅了し、さまざまな印刷物や作品に採用されています。

本書は、京都の老舗「竹中木版 竹笹堂」による、彫り、摺りを中心とした技術を丁寧な解説とともに紹介するとともに、江戸時代の浮世絵からはじまり現代の木版プリントまで、老舗ならではの貴重な資料を豊富に用いながら、日本の「木版印刷」の歴史をひもときます。

資料価値の高い内容でありながら、数々の図版と美しいビジュアルで、美術、工芸関係者はもちろん、若手作家やアーティストの参考になる一冊になっています。

■目次

木版印刷とは
はじめに

第1章 木版印刷の歴史第2章 木版印刷の仕事
①-木版印刷の誕生
②-出版産業の勃興
③-浮世絵の登場
④-浮世絵の最盛期
⑤-京の木版画、江戸の木版画
⑥-近代の木版画 商業と芸術

第2章 木版印刷の仕事
版元とともに歩んできた木版画
①-浮世絵
②-染色図案
③-巨匠たちの名画
④-掛紙・短冊・便箋
⑤-京うちわ
⑥-初釜の扇子
⑦-寺社の縁起物
⑧-絵柄・文様・タイポグラフィ
⑨-手摺りの雑貨

第3章 木版画の制作技法
赤富士に見る、木版画の技法
絵師・彫師・摺師の協業について

摺りの技法を知る
絵具のつくり方 /大きな面を摺る/小さな面を摺る
ぼかしの技法
彫師・摺師が手入れする道具

第4章 現代木版画の意匠

第5章 これからの木版画
先人に学び、現代に求められる制作を続けることが、技術を更新する
竹中木版 竹笹堂について

資料提供協力先/参考文献

おわりに

コラム
?明朝体のルーツとなった日本で最初の『一切経』開版事業―宝蔵院
?木版印刷の「版元」が担う役割とは―芸艸堂が受け継ぐ版木と伝統
?古版木は「歴史の証人」だ―虎屋所蔵の版木から商業印刷としての役割がみえる
?木版画を支える、職人を訪ねて
越前和紙 岩野市兵衛 和紙の里を訪ねて

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