ルイ14世、マリー・アントワネット、ロベスピエール、ナポレオン。
シェイクスピア、ベートーヴェン、ブラームス、リスト。
プガチョフ、エカチェリーナ、ラスプーチン、アナスタシア。
項羽、劉邦、チェ・ゲバラ、ジョン・F・ケネディ。
彼らはすべて宝塚歌劇の作品に登場した人々です。
後世を作った偉人も、歴史の波に飲まれて消えていった無名の英雄の人生も
創設百年以上の歴史を誇る宝塚歌劇は上演をしてきました。
本書はタカラヅカの作品によって、世界史の教科書の中の静的な世界を息づかせ、蘇らせようという試みです。それによって歴史上の事件や人物が身近に感じられるようになれば、試験勉強ももっと楽しいものになるでしょう。
具体的にはオスカル(『ベルサイユのばら』)の描いた「自由・平等・友愛」の理想は、
なぜフランス革命を経て恐怖政治に行きついてしまったのか。
レット・バトラー(『風と共に去りぬ』)はなぜ南北戦争における南部の敗北を予想できたのか。
フランツ・ヨーゼフ1世(『エリザベート』)が最愛の妻シシィに聞いて貰いたかった悩みとは。
『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』や『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』に登場する禁酒法とは何か。
などなど、宝塚歌劇の名作と共に高校レベルの世界史知識がこの一冊で学べます。
タカラヅカ作品という「点」を世界史という「線」でつないでいったとき、「面」として見えてくるのは、現在まで続き未来へと続いていくこの世界そのものかも知れません。
いざ行こう、夢の世界で学びの旅を。
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