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昭和天皇を、歴史を動かした上奏
昭和19(1944)年7月、梅津美治郎は参謀総長に就任する。
それは昭和天皇の意思でもあった。
それだけ昭和天皇の信頼が篤かったのだ。
梅津は昭和20(1945)年6月に軍状を上奏、
その内容に衝撃を受けた昭和天皇は終戦を決意したと言われる。
陸軍大学を首席で卒業したエリートでありながら、
陸軍の後始末ばかりさせられた男の〝最後の後始末〟こそ、
ポツダム宣言および降伏文書調印に至る終戦への道である。
その足跡を追うことで、昭和陸軍と昭和史に新たな光をあてる。
梅津家への取材で得られた貴重な証言や写真も掲載。
最後の参謀総長・梅津美治郎の知られざる功績を追う。
(以下、目次)
プロローグ――戦艦ミズーリにて
第一章 「軍人勅諭」の子
第二章 動乱の時代に――第一の後始末、二・二六事件
第三章 国境の司令官――第二の後始末、ノモンハン事件
第四章 最後の参謀総長――最後の後始末、終戦
エピローグ――幽窓に暦日なし
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