破綻の戦略

破綻の戦略

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出版社
白水社
著者名
髙橋博史
価格
2,090円(本体1,900円+税)
発行年月
2021年12月
判型
四六判
ISBN
9784560098769

元大使が明かす、知られざるアフガン裏面史

 本書は、大学卒業後、ダリー語修得のためカーブル大学に留学して以降、一貫してアフガニスタンに関わり続けてきた元大使によるメモワール的なドキュメントである。現地にどっぷり浸かり、体験し、長年にわたって蓄積した知見をもとに書き下ろした。
 物語は、カーブル大学在学中の1978年に起きた軍事クーデターから始まる。直後のソ連軍による侵攻から、ムジャーヒディーン同士の内戦、ターリバーンとアル・カーイダの出現、9.11同時多発テロ事件を経てターリバーン政権崩壊へと続く一連の流れのなかで中心的に語られるのは、「アフガン人の生き方を守るため」の戦いに殉じた3人の人物―ターリバーンの創設者ムッラー・ウマル、北部同盟の司令官アフマッドシャー・マスード、義賊とも英雄とも評されるマジッド・カルカニー―だ。本人の肉声を聞き、関係者と議論を重ねた著者の視点や評価は、主要メディアから伝わる情報とはときに大きく異なる。
 ジャーナリストによるルポや研究者による分析とは一線を画す、異色のノンフィクション。
 宮家邦彦氏(キヤノングローバル戦略研究所研究主幹)推薦

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