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大学院入試問題はひとつの問題の中に小問が数題あり関連している。たとえば,システムの動特性を式表現し,それをラプラス変換して制御系全体のブロック線図を構成したのち,等価変換して伝達関数を見つけ,ステップ応答と定常偏差,安定度を計算するといった具合である。
早い段階で間違うとそれ以降の解答は苦労が無駄になってしまうことから,異常なほどの緊張に襲われ,実力を発揮できなかったという声をよく聞く。それぞれのテーマをしっかりと身に付けておれば恐れることはない。ただ,そのような問題に取り組んだ経験がないために焦ってしまうのである。
ならば,経験を積むためにと生まれたのが本書である。本書は,「実際の過去問」をわかりやすく丁寧に解いている。また,必要に応じて「さらに詳しく」のコーナーを設けて詳しい解説をしている。多くの市販本が,詳しい解説のあと章末問題を解いて理解度のチェックをするのと全く逆の構成である。まずは,本番を想定して,何も見ないで問題に取り組んで貰いたい。最初は,問題は複雑で難しく,とても越えることのできない高い壁に感じるであろう。しかしながら,本書に掲載している過去問をすべて解き終えたとき,壁の高さはかなり低くなっているはずである。
本書は大学院を目指す受験生のために書かれた本ではあるが,社会人になって制御工学を復習したい人,力試しをしたい人にも重宝される存在感のある1冊に仕上がっている。
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