はじまりよければ全てよし!
小説の「書き出し」に特化した唯一無二の物語執筆術、ここに登場。
トルーマン・カポーティ、レイモンド・カーヴァー、ガブリエル・ガルシア?マルケス、ロバート・A・ハインライン……一流の作家から小説のはじめかたを学べば、もう躓(つまづ)かない!
名作に共通する揺るぎない事実。それは「書き出し」がすぐれている点です。
やっとの思いで書き上げた作品なのに、文学賞に応募しても審査を通過しない、小説投稿サイトでアクセスが伸びない、同人誌を作ったものの手にとってもらえない……もしかしたら大多数の読者や編集者は、最初の数行で読むことを止めてしまっているのかもしれません。
本書では、オープニングシーンを構成する10の要素を細かく分析するだけでなく、レイモンド・カーヴァーやガブリエル・ガルシア?マルケスといった一流の作家たちによる多種多彩な作品を例に、その書き出しのどこがどのようにすぐれ、なぜ読者を惹きつけるのかを具体的に解説していきます。また、きっかけとなる出来事を作りあげるための詳細な手順や、バックストーリーを詰めこみすぎるといったよくある失敗を避けるコツ、オープニングシーンの適切な長さや場面転換の方法、登場人物の紹介や伏線の張り方に加え、多数の出版エージェントや編集者からのアドバイスも聞くことができます。
名作の書き出しのみを集めた書籍や特集などはあるものの、具体的に何をどう書けば良い作品になるのか、オープニングがどれほど重要な意味を持つのかを詳細に説いた書籍はこれまでありませんでした。本書では、読者が思わず唸る物語の書き出し方について指南する、唯一無二にして絶対的な一冊と言えるでしょう。
書き出しの一文から読者を引き込み、思わず最後まで読んでしまう物語の書き方を伝授した、ありそうでなかった「はじまり」の書き方指南書です。
【読者の心を掴む「書き出し」実例】
「最初の弾丸が胸に当たった瞬間、わたしは娘のことを考えた」
(ハーラン・コーベン『ノー・セカンドチャンス』上巻、山本やよい訳、ランダムハウス講談社、2005年)
「行ってみたら、またしても連中はライオンを裏庭に埋めていた」
(リチャード・ブローティガン「庭はなぜ要るのか」、『芝生の復讐』所収、藤本和子訳、晶文社、1976年)
「『脳死状態です』と医師は言った」
(リチャード・セルツァー「Whither Thou Goest(未)」)
「昨日の夕方、
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