『くるみ割り人形』は、世界中で愛される年末の風物詩的な作品です。
毎年、クリスマスシーズンをむかえるころになると、世界中のおもだったバレエカンパニーが『くるみ割り人形』の準備に入ります。
このように、毎年決まって上演される作品は、バレエでは他に見当たりません。それだけ、この作品が多くの人に愛されているという証だと言えます。
この作品のためにチャイコフスキーが書き上げた楽曲は、現在も多くの音楽家から、彼の長編作品のなかでも最高傑作と評されています。
また、世に知られた名曲が登場することも、この作品が人気を集める理由のひとつかもしれません。
少女の冒険と成長を描いた本作は、華やかなセットや個性豊かな人形たちのおどりに彩られ、祝祭感に満ちあふれています。
1年の締めくくりにご覧いただくには、最適の作品ではないでしょうか。
芸術監修・熊川哲也
2005年に初演された、Kバレエカンパニー版『くるみ割り人形』。
本書は、熊川哲也がつくりだした、夢のように美しく幻想的な世界を小説で再現。
クリスマスツリーを囲む温かなパーティーのようす、人形の国での心躍る冒険……。
これらすべてを美しい絵と文章で惜しみなく描いています。
『くるみ割り人形』の舞台を観ることに加え、本書を読むことで、その魅力をより感じることができるようになります。
また、作品を理解し、キャラクターの内面を知ることは、バレエの表現を深めるための第一歩となります。
バレエダンサーを志す、すべての子どもたちにおすすめしたい一冊です。
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