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『パンセ』の哲学者の神学的思索が、先人たる教父アウグスティヌスの著作に細部まで大きく依拠していた事実を初めて徹底論証し、パスカル研究を一新した古典的大著(1970年刊)。17世紀の論争的キリスト教世界を背景に、神と宇宙、霊魂と恩寵、理性と道徳、不安と悲惨、異教とユダヤ的なるものなど、聖書的世界の伝統的モチーフや護教論をめぐるパスカル固有の思考の総体を明らかにする。訳者解説付。
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