取り寄せ不可
五年前にがんが見つかり、医師に、余命宣告されて死というものを突きつけられた。
幸いにして現在、医師が口にした余命の時間はとうに通り越し、今なお、元気に暮らしている。
がんになってよかったことがある。生きられる時間の期限ができ、行動を起こす際の選択肢が減ったことだ。
ああすればよいか、こうしたほうがよいのかといった先々の選択肢がなくなり、今、目先のことをどうしたいのかだけを考えて行動すればよくなった。後先を考えない、ある意味わがままに生きている。(「はじめに」より)
宗教学者・僧侶 釈 徹宗さん推薦!
「ワーカホリックとまで評された活動的僧侶が、がんを抱えながら暮らす日々が綴られていく。次から次へと病いが襲いかかる中、おおらかに、前向きに、感謝の思いで生きる筆者の姿勢は、読む者の気持ちを和らげてくれる。いわばポジティブ・コーピング(前向きな対処)というやつである。しかし、それだけではない。この人の身心には仏法が脈々と流れている。それがどんな場面でも発露しているのである」
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