フィヒテ研究 第29号(2021年)

フィヒテ研究

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出版社
日本フィヒテ協会
著者名
フィヒテ研究編集委員会
価格
2,090円(本体1,900円+税)
発行年月
2021年11月
判型
A5
ISBN
9784771035591

第 36 回フィヒテ協会大会は,COVID-19 の影響のため,オンラインによる短縮された形での開催を余儀なくされましたが,例年どおり『フィヒテ研究』には力作を揃えることができました.巻頭には,4 回目となった「テクスト研究」の論考(提題者:寺田俊郎氏,熊谷英人氏,司会:杉田孝夫氏)が掲載されております.今回取り上げられたテクストは,「カント『永遠平和のために』論評」(Zumewigen Frieden. Ein philosophischer Entwurf von Immanuel Kant) でした.次に,シンポジウム「フィヒテとロマン主義」に関する総括(大橋容一郎氏)と提題をもとにした論考(平井涼氏,小林信行氏,松岡健一郎氏)が続きます.シンポジウムのタイトルにふさわしく,フィヒテとロマン主義を主題とし,とりわけノヴァーリスあるいはシュレーゲルとフィヒテの関係に焦点をあてた議論が展開されています.また今号には,公募論文が 1 本掲載されております.若手研究者によるすぐれた研究論文です.これらに続けて,ヴィルヘルム・G・ヤコプ著(鈴木崇夫,パトリック・グリューネベルク訳)『フィヒテ入門講義』の若手研究者による書評(橘智朗氏)が掉尾を飾ります.
(編集後記より)

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