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本書は、筆者が表題の博士論文(2016年)を兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科へ提出した後に、あらためて著書としてまとめたものである。
また、本書の出版は、文部科学省の令和元年度(2019年度)科学研究費助成事業科学研究費補助金(研究成果公開促進費・課題番号19HP5214)によるものであり、研究の内容は、3部構成(第1部・第2部・第3部)の論文において、第1部はJSPS科研費課題番号26590227、第2部はJSPS科研費課題番号23243078、第3部はJSPS科研費課題番号23653280の助成を受けたものである。第1部「次世代ものづくり教育の指針」(第1章 「責任」を重視した次世代ものづくり教育)における文章の一部を以下に記した。
筆者の実家は福島にある。2011(平成23)年3月11日の東日本大震災で母が避難所に移ったとの連絡を受け、急きょ、12日には新千歳空港から福島へ向かった。到着して間もなく、東京電力福島第一原子力発電所が爆発。以後、大地震による飲料水や食料の欠乏に加えて、大量の放射性物質の放出による屋内退避、避難準備、ガソリンの供給不足による避難断念など、様々な緊迫した状況のなかで過ごすことになった。生活必需品の買い出しでは、外部被ばくをさけるために、マスク、雨合羽、手袋などで全身を覆い、目だけを出した姿で店の前に並ばなければならない。異様な光景であった。ものは人間に恩恵をもたらすとともに、一転すれば、大惨事を引き起こす。福島の事故はチェルノブイリと同じレベル7と発表された。何を大切にこれからの教育を組み立てていけばいいのか。そうした切実な課題に対して、本論文では「責任」というキーワードを設定して、次世代ものづくり教育に関する検討を行った。
第2部「次世代ものづくり教育の規範」では、アイヌの人々の伝統的なものづくりを取り上げ、第3部「次世代ものづくり教育の創造モデル」では、自然との関係を重視しながら、多様な発想を生み出すための創造モデルを提起している。
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