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"『日本書紀』が「法隆寺」に言及したのは西暦六七〇年の「大火」を伝える一文のみ。
しかし、そこには編纂者たちが仕組んだ巧妙なトリックが秘められていた――。
推理小説のような痛快さで千三百年の謎を暴く古代史解読書。
「法隆寺は大火によって一屋も余さず焼失しており、現法隆寺はその後の再建」とする
『日本書紀』の記述には疑念がもたれていたものの、
日本最初の正史たるその権威によって様々な意見は蹴散らされてきた。
しかし、数学の手法を応用して分析すれば、
編纂事業の真の目的とともに千三百年間も封印されていた“事実""が明らかとなる。
「白村江の戦い」の処理をめぐる駆け引きの中、『日本書紀』で法隆寺が果たした
重要な使命とは。
そして、寺の再建と聖徳太子に隠された秘密とは。
日本古代史の“絶対的な神聖領域""に切り込み、常識を覆す驚愕の真相に迫る!
第一部 疑惑の大火
第一章 非力のレジスタンス
第二章 緊迫の外交
第三章 際立つ新羅
第四章 必然の大火
第二部 極秘の再建
第五章 同じ轍
第六章 すべては聖武天皇のために"
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