談志の日記1953

談志の日記1953

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出版社
dZERO
著者名
立川談志
価格
3,080円(本体2,800円+税)
発行年月
2021年11月
判型
四六判
ISBN
9784907623463

最晩年、「いずれ本になるだろう」と談志が託した日記帳。

没後10年特別企画として刊行。



17歳の少年は、前座修業の日々を送りながら、

1日も欠かさず日記帳に向かっていた。

  

僕には、夢を追うのみで、

若さを楽しむ資格がないのであろうか。

その原因は落語なのだ。

僕の宿命なのかも知れない。

――1953年7月9日



人形町で100円小さんに小遣をもらう。しかしその場でなくす。その場で探すのも失礼だからよした。――1月20日

  

新東地下で「まごころ」を観る。悲しく涙がにじんだ。清く悲しい青春の一頁に感じた。――3月13日

  

噺が又セコになる。どうもおかしい。大きくなりたくない。しかし時は刻々と過ぎ去って行く。あせりが出る。――6月2日

  

コタツに入り食事をすまして日記をつけている。静かだ。まだ十時半なの

に聞こえるのは雨だれの音と、鉄橋を渡る汽車の響きが時折するのみ。日本の冬は風情がある。コタに入りながら彼女の事、噺の事、明日の事、とりとめもなく考ヘる。これも青春なのだ。――11月18日

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