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特集:ひとは本を読んで号泣するのか?
ひとはなぜ本を読んで泣いてしまうのか? もちろん泣けるからといって、いい本とは限らないが、泣けるいい本も数限りなくある! では、泣けるいい本とはどんな本か!? というわけで、本の雑誌12月号の特集は「ひとは本を読んで号泣するのか?」。号泣本の横綱を決める「泣ける本番付」から、泣き虫おじさんの「本を読んで泣いたと言うのは恥ずかしい」宣言、現代人が泣けるコンテンツを求める事情に涙が生んだベストセラー列伝、涙腺キラー・重松清インタビューに泣かない派の対談、泣ける帯分析に読者の号泣体験まで、泣ける本の謎と真実に迫る24ページ。いざ、ハンカチ持って泣ける本にチャレンジしよう!
新刊めったくたガイドは、吉野仁が熱量も火薬量もますます快調『暗殺者の献身』が熱い!と飛び上がれば、藤ふくろうはディープな家族小説『サワー・ハート』にどっぷり。大森望が22本の『異常論文』にSFの真髄を見れば、古山裕樹は720通りの驚きがある、道尾秀介『N』がすごい!と感嘆。高頭佐和子が朝比奈あすか『翼の翼』を追い詰められながら読めば、冬木糸一はジェニー・オデル『何もしない』で注意力を奪還。そして北上次郎は異色の友情小説『子供は怖い夢を見る』にびっくり! さあ、おじさんがこれが宇佐美まことの小説の力なのだ、と断言する、読むたびに驚く宇佐美まことの世界を堪能しれくれぃ!
今月の図書カード三万円使い放題!には新直木賞作家・佐藤究が登場。ところざわサクラタウンのKADOKAWA直営ストアで暗黒舞踏の本からTシャツにクッキーまで、たっぷりお買い物。なにを買ったかは37ページだ。魔窟王・日下三蔵の「断捨離血風録」は第二回。魔窟からの脱出を目指すプロジェクトがいよいよスタート。はたして本の仮住まい先は見つかるか!? そして今月の読み物作家ガイドは江南亜美子が村田沙耶香の10冊を紹介。ぶっ壊れた世界の想像力にぶっ飛ぼう! さらに今月は、黒い昼食会が「2021年付録大賞」を決定すれば、山本貴光「マルジナリアでつかまえて」は読んでくれてありがとうの最終回。緊急事態が明けて一か月、V林田紹介の『おみやげと鉄道』で帰省準備もばっちり!? 涙くん、さよなら、なんて言わずに本の雑誌12月号であなたも泣こう!
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