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慈円への入室、六角堂参籠、玉日姫との婚姻説、善鸞義絶事件―。親鸞の伝記研究を進めるうえで、障害となるのは史料の乏しさにある。数少ない確実な史料を緻密に検証することで、歴史研究者として親鸞の事蹟の真偽を究明する一方、民衆の苦難と自らの思想信条とのはざまで悩み苦しむ親鸞の姿をも描きだす。歴史学者の視点で解明する、親鸞研究の決定版!
【目次】
第一章 誕生から延暦寺時代
第二章 延暦寺からの出奔
第三章 建永の法難と親鸞
第四章 越後での流罪生活
第五章 東国の伝道
第六章 親鸞の思想構造
第七章 善鸞の義絶
第八章 親鸞思想の変容
あとがき
文庫のためのあとがき
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