風の里から

風の里から

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出版社
本の泉社
著者名
櫻井和代
価格
1,400円(本体1,273円+税)
発行年月
2021年11月
判型
四六判
ISBN
9784780718287

「2021年3月11日、福島第一原発事故から10年目の日、福島の空は穏やかに晴れ渡り、いずれのテレビ局も、10年前の災害特集をセレモニーのごとく流していた。その前日、国連からは、10年前繰り返し流された「ただちに健康に影響はありません」に重なるように、「フクシマ原発事故と健康被害の因果関係はみられない」との声明が出された。その陰で、2018年7月14日、福島第一原発より65キロ離れた風下の里に住んでいたひとりの女性が、きっちり7年後に急性骨髄性白血病を発症、4カ月の闘病の後に死亡していた」「東京で40年間看護師として働き、故郷に戻ってきた彼女は、この地を心ひそかに「風の里」と称し、その日常を日記にしたためた。……この書は、一人の被災当事者の目に映った、「ありのままの記録」である」(「はじめに」より)。
著者は、東日本大震災前夜から2018年まで綴られた日記の叙述をたどりつつ、亡くなった彼女の思いに耳を澄ます。



ー現代(いま)、地球上に生きている、
   「私たち人間」すべてが、
未来に対して責任を負っている。
問題を先送りしてはならないよねー

この書は、一人の被災当事者の目に映った、「ありのままの記録」である。
一個人の狭い経験上のことであるかもしれないが、一つの時代の事実であり、証言でもある。

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