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21世紀になり再び繰り返されようとしている
冷戦というパラダイムは、
前世紀半ばにいかに誕生したのか〓
1948年5月27日、ホワイトハウスの執務室に集ったトルーマン、ブッシュ、コナント。
一枚の印象的な写真を起点に、
「原子爆弾」「補聴器」「サイレン」「テレパシー」「航空旅行」「未来予測」「学術出版」をめぐるテクストを読解し、冷戦アメリカの構造に迫る。
【目次】
序 章 冷戦アメリカの誕生
1.一九四八年、ホワイトハウス
2.冷戦と学問領域
3.学問領域という問題系
4.協働する文化と研究
5.本書の構成
第一章 核と学の遭遇
〓〓 『ダック・アンド・カヴァー』、コナント、サリンジャー
はじめに
1.教育映画としての『ダック・アンド・カヴァー』
2.コナント、マンパワー、国防教育法
3.ホールデンの大学受験
第二章 戦後の補綴術
〓〓 補聴器をつけた冷戦戦士たち
はじめに
1.帰還兵、音響学、補聴器
2.冷戦戦士の聴覚
3.難聴者としての火星人
4.両耳と公聴会
5.戦後から冷戦へ
第三章 対抗するサウンドスケープ
〓〓 『路上』における音響ネットワークの生成
はじめに
1.音響防備都市
2.聴覚の想像力
3.移動する大音響空間
4.対抗するサウンドスケープ
5.結節点としてのコロンビア大学
第四章 アウター・リミッツ
〓〓 超心理学者ジョセフ・バンクス・ラインのテレパシー研究
はじめに
1.超心理学の誕生
2.超心理学者と精神工学者の戦い
3.知の媒介者としてのビート派
4.シリコン・ヴァレーへ
第五章 ティファニーで冷戦を
〓〓 『ティファニーで朝食を』における航空旅行の地政学
はじめに
1.休日の海外旅行
2.ブラジルとのロマンス
3.ホリーのハリウッド
4.アイドルワイルド空港からの離陸
第六章 使用可能な未来
〓〓 未来学の編成とポスト冷戦の構想
はじめに
1.二〇〇〇年委員会発足
2.『未来学者』刊行
3.『二〇〇一年宇宙の旅』公開
4.ミネソタ州の高校生
5.新冷戦時代の未来主義
終 章 世界に広がるアメリカの学術研究
註
参考文献
初出一覧
あとがき
索引
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