特集:白磁陰影の造形美
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特集 白磁 陰影の造形美
素材そのものの美しさを活かした、白く輝くような「白磁」。日本で初めて白磁が焼かれたのは、約400年前の佐賀県有田とされている。有田をはじめ、現在の九州にはロクロの技を活かした鉢や壺を得意とする白磁作家が多いが、白磁の素材である磁土が全国どこでも手に入るようになった今、若手を中心に新たな動きも起きている。カンナや彫刻刀で鋭く削り出された稜線を持つもの、水分を加えて泥状にした泥漿を型に流し込む鋳込み技法で成形したものなど、伝統的な器の形ではない、彫刻的な白磁が増えてきている。インスタレーションとして展示されることも多く、近年のアートフェアや公募展を席巻している。そうした寸分の隙のない、洗練された白磁がある一方で、薪窯で焼成して窯変を狙ったり、原初的な温かみのある白磁の姿を求めて作陶する作家たちもいる。いずれの白磁にも絵付などの装飾はないが、立体物である以上、常に陰影をまとい、白一色でありながらその表情は実に多彩で豊かである。本特集では50歳以下の16名の作品を通じ、拡張する白磁表現に注目する。
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