ヘーゲル全集 第10巻2

『論理学』 客観的論理学:本質論(1813)

ヘーゲル全集

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出版社
知泉書館
著者名
ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル , 久保陽一
価格
5,940円(本体5,400円+税)
発行年月
2021年10月
判型
A5変
ISBN
9784862853493

批判的校訂によるアカデミー版の成果を踏まえ,日本語版独自の編集により訳出,解説と詳細な注は新たなヘーゲル研究の基盤と最新のヘーゲル像を提供し,従来の関連作品を一新する待望の本格的全集である。
本巻は,形而上学に代わる「客観的論理学」と概念論である「主観的論理学」から構成され,三分冊で出版された『論理学』(1812-16)の第2書「本質論」(1813)を収める。
ヘーゲルはその初期から論理学に関して思索を続け,彼の論理学の自身の哲学体系内での位置づけや内容を変化・発展させてきた。
『論理学』で示されるヘーゲル論理学は,古典的・現代的な意味での「形式論理学」でも,経験科学や自然哲学,精神哲学という「応用論理学」でもない,カントの超越論的論理学を受け,『精神現象学』(1807)で到達した存在と思考が統一した「絶対知(純粋知)」を前提とし,それを展開し拡大した「純粋な学」である。
本巻では,第1書で扱われた質や量の多様に変化する「…がある」という「存在」の領域から,「…である」という特性,「本質」の領域へ思索する。この存在と本質との「形而上学」の二側面の考察(客観的論理学)は第3書「主観的論理学:概念論」へと進む。

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