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「大国」としての中国にどう向き合うのか。これまで十年の変化と、これから十年の変化とは――。
現代中国政治研究の第一人者が、激変する中国事情を冷静に正視しつづけた成果がいま、明らかになる。膨大な中国側史料を読み解き、指導部の変化、経済の推移、国家的行事や災害等の意味はもとより、ここ十数年の日本政治の対応、さらに米国や欧州の動向にも目配りしながら分析した、過去・現在・未来をつらぬく精緻で示唆的な、中国政治研究の集大成。
<指導部が、自国を「大国」と呼ぶのは、自らの外交をつうじて、このパワーの拡大を追求しているからである。なによりも重要なことは、そうした考え方を示すのは、自らを米国と並ぶ「世界の平和の問題に決定的な影響を与える」ことができるパワー、すなわち「大国」だという自負による。>(「はじめに」より)
<私たちが関心を払っておかなければならないことがある。中国の執政政党である中国共産党は、不安全感に囚われているということである。中国共産党は、自らが主導した経済改革の成果である経済成長によって生まれた、多様化し多元化した社会との間に存在する矛盾に囚われている。この中国共産党が囚われている矛盾が生み出す不安全感を確認することが、いま目の前で起きている政治と外交を理解するための重要な補助線となる。>(「はじめに」より)
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