AI革命が変える人材開発

AI革命が変える人材開発

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出版社
日本能率協会マネジメントセンター
著者名
マージー・ミーチャム , 中原孝子
価格
1,980円(本体1,800円+税)
発行年月
2021年11月
判型
A5
ISBN
9784820729549

本書は、今、急速に変わろうとしている組織の学びの在り方を、どのような観点で考え、様々なテクノロジーをどう選んでいけば良いのかを考えるための基本情報を提供します。
急速に導入が進んでいる人材開発や研修、ラーニングへのAI技術の現状や選択肢、今後の展望を考える上での重要な最新情報を提供する1冊です。

パンデミックを機としてラーニング&デベロップメントが大きく変わる中、多くの日本企業においては、今後の展開と選択を考える上での間違った投資をしてしまわないため、そして未来のラーニング環境整備のための知識スキルを準備していくためにも必要な本になるでしょう。

本書「翻訳者より日本の読者に向けて」より

2020年に起こったCOVID-19によるパンデミックは、人の働き方にも大きく影響を与え、それまでWebを使ったミーティングには否定的だった組織も、「おや? 別に対面じゃなくてもできることが沢山あるぞ?」と(やっと)気付いた年だったかもしれません。

「リモートワーク(テレワーク)」が浸透し、いよいよ「人の働き方」がデータとなり、またそれを通じて「働き方」を把握しておかなければならなくなってきました。人事制度をいわゆる「Job型」へ移行する組織もあらわれはじめ、システムの面でも、戦略の面でも人事が大きな役割を果たさなければならない転換点に立っているといっても過言ではないかもしれません。と同時に、対面が当たり前だった時には見えていなかった課題(例えばマネジメント力やコミュニケーション能力や曖昧だった成果定義など)も見えてきて、2021年9月現在でもまだまだその終息が見えないパンデミック下における働き方は、リモートワークの一つの選択肢として定着する未来に備えた人事制度や組織の在り方の早急な検討を迫っています。
そして、パンデミックは、企業研修や「学習」の世界にも大きな影響を及ぼしました。本書の中にもあるように、対面授業を行うことができなくなった大学や学校では、急遽オンライン上での授業展開を余儀なくされました。企業では、予定していた新入社員研修を行うことができなくなり、集合研修のコピーをZoom上で延々数週間展開したところもありました。
しかし、集合研修に替わる手段として導入された当初から一年、そのような対応から見えてきたことは、「本来『集合研修』で行うべきことは何だったのだろうか?」という問いだったり、「Webinarでも良いのでは?」という結論だったりしたのではないでしょうか。インストラクショナルデザイナーという立場からは、改めて「研修」の質や、適切なメディアの使い方が問われ始めたことは、より良い「学習」や人材開発施策の在り方を模索する上で、ポジティブな変化だったと考えています。
また、この一年で、無駄な対面業務を減らすべく、チャットボットの導入も進み、総務部門などでの業務手続きに対する問合せやヘルプデスク業務などへの導入が始まっている企業も急速に増えました。

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