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英国初期印刷本(1475~1640年)の出版時、現代とは異なる本文意識、著者意識のもと、読者代表としての印刷家(植字工)による本文介入が行われ、テクストは活字により固定化されていった。
『アーサーの死』・『セントオルバンズの書』・『トロイルスとクリセイデ』など10の実例をとおし、タイトルページの変遷、版の違い、本文異同と派生などを丹念に検討し、書誌学の立場から分析・解明する。
作者-印刷家-読者の間で揺れるイギリス印刷黎明期の作品テクストの分析から、文学・文化・歴史研究の新たな領域をひらく快著。
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