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名古屋の老舗料亭を舞台に綴られる演劇・文化史
昭和の名女優杉村春子もそう呼んだ寺田栄一は、料亭「得月楼」六代目当主。
文学座・創始者の久保田万太郎、岩田豊雄、岸田國士、そして中村伸郎、と戌井市郎という名だたるメンバーが集う文化の交流地だった。
「文学座」(演出部)富田稔英
演劇 文学 美術……
小山内薫に私淑して築地小劇場の客員になった道楽者の父・栄一は、芝居を通じて人脈を広げ名門料亭を一軒つぶしてなお、東京の芸術・文化を名古屋に植え付けた。
没後 五十年
志賀直哉を名付け親に持つ息子が、芥川龍之介や川端康成、前田青邨とも親交を結んだ父の生涯をまとめた、手向けの書。
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