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「自分を超えたものに到達するときには、絶対に聖なる恩寵を必要とします。自分の努力ではなく、向こうからやってくる恩寵の力を受けなければ、自分が自分を超えることはできないのです。」(本文より)
十代でインドに渡った著者は、インドやチベットの高僧・活仏たちに愛されながら修行を続けるも、日本での役割があるとの師の命で帰国。社会生活を送る中、修行の総仕上げのような予期せぬ荒波に揉まれることになる。その人生を成就させ、究極的な理解へと導いたのは「恩寵の力」だった。
本書は、著者の歩みと二十年以上にわたる教えをはじめて公開しており、あらゆる宗教や信仰の根源となるものに向かう希求の心に応える一冊になっている。
また、すべての背後にある「必然性」への言葉を超えた理解を促し、一人ひとりの「人生」に必ず存在する、それぞれの「答え」を探し当てるために、自分と世界をどのように感得していけばよいか? に対する、力強い導きを与えてくれる。
前半は、著者の数奇な半生を綴る自伝と術語解説、後半は、著者の愛の溢れる講話と問答のエッセンスを掲載。内容をさらに深めた続編『母の力ーすべての創造の根源からの教え』の刊行も予定。
<目次>
はじめに
第一部 みこころと共に
私自身のこと
術語解説
神
一元的神、二元的神
みこころ
恩寵
マーヤ
悟り
魔境
導師
もうひとりのグル
宗教
第二部 講話と問答
I 自己を探究する
II マーヤという認識を持つ
III 恩寵とみこころ
IV 神と悟り
Ⅴ 愛
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