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ー追及しない記者、質問に答えない為政者
メディアはその国を現す鏡
驕(おご)った権力への違和感をきちんと示すための処方箋
◆内容説明◆
ジャーナリズムの劣化はその国の劣化を意味する。
新型コロナの非常事態宣言下での東京五輪強行は、危惧された通り感染爆発と医療崩壊を招いた。
当初から問題に塗(まみ)れたこの五輪を批判しきれず空気に迎合した大手メディアは、日本のジャーナリズムの限界を象徴的に露呈した。
原発事故、森友加計、公文書改竄等、未解決のまま忘れ去られる問題が堆積する現状は権力監視の役割を果たせないメディアの追認の結果だ。
本書は映画「i-新聞記者ドキュメント-」の森達也と望月衣塑子が安倍・菅時代のメディア状況を総括。
一方向に暴走する「空気」の壊し方、ジャーナリズムの役割と復活の方途を語りあう。
「この国のメディアはおかしい。
ジャーナリズムが機能していない。
そんな言葉を日常的に見聞きするようになってから、
もう何年が過ぎただろう」森達也
「“鉄壁”という菅(義偉)氏の幻想を創ったのは
メディアにほかならない。
もっと強い言い方をすれば、
菅首相を生み出した“共犯”でもある。
菅氏は、市民の命を預けられるような人ではなかった。
メディアの責任は重い」望月衣塑子
◆著者略歴◆
森達也(もり たつや)
1956年、広島県生まれ。映画監督、作家、明治大学特任教授。
映画作品に「A」「A2」「FAKE」「i-新聞記者ドキュメント-」他。著書に『U 相模原に現れた世界の憂鬱な断面』(講談社現代新書)他多数。
望月衣塑子(もちづき いそこ)
1975年、東京都生まれ。東京新聞社会部記者。
2017年、平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞受賞。著書に『新聞記者』『武器輸出と日本企業』(角川新書)、『自壊するメディア』(講談社+α新書)他多数。
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