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「米中対立」時代に日本が生き残る道とは。
日本、東南アジア諸国、オーストラリア、ニュージーランド、太平洋島嶼国などによる
「柔らかな民主主義の連合体」構想。
第一線の研究者が提示する「もう一つの選択肢」。
中国の膨張に対抗するためには、大きなグループを作ることが必要である。国際社会の構成要素は、依然として主権国家であるが、現在の国際社会で一定の発言権を持つためには、数億人の塊が必要である。
私が提唱する西太平洋連合(WPU)は、日本、A S E A N諸国、オーストラリア、ニュージーランド、太平洋島嶼国など、つまり、中国政府高官が述べ、習近平が示唆した、中国の影響下に入るべき地域が、1つのグループとして自立性を持ち、発言しようとするものである。(「序章」より)
【主要目次】
序 章西太平洋連合を構想する
〈第Ⅰ部 ASEAN加盟国〉
第1章インドネシアの西太平洋連合構想
第2章フィリピンの地域主義外交と西太平洋連合
第3章ベトナムの「非対称性の管理」と対外関係
第4章タイの外交政策と生存戦略――バランスと国益の追求
第5章ポスト軍政のミャンマー――「民主化」、経済成長、クーデター
第6章マレーシアの外交・安全保障政策
第7章人民党政権の対中傾斜とカンボジアの内政動向
第8章脱内陸国の地政学ーーラオスの西太平洋連合構想
第9章シンガポールの外交戦略――「脆弱性」と「実用主義」
コラムブルネイーー王政・エネルギー・全方位外交
〈第Ⅱ部 豪州、NZ、太平洋島嶼国〉
第10章日豪は、戦略的パートナーたり得るか
コラム 「小粒でもぴりりと辛い国」ニュージーランド
第11章太平洋島嶼国
コラム東ティモール――「紛争から繁栄へ」の時代における日本の役割
〈第Ⅲ部 その他関係国・地域〉
第12章西太平洋の国際関係と台湾
コラムバングラデシュ――東南アジアと南アジアを連結し、力強く成長するパートナー
コラムアフリカとの関係から考える西太平洋連合の可能性
終 章アジア地域主義の展開の中の西太平洋連合
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