〈日本美術〉誕生

ちくま学芸文庫

〈日本美術〉誕生

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出版社
筑摩書房
著者名
佐藤道信
価格
1,320円(本体1,200円+税)
発行年月
2021年10月
判型
文庫
ISBN
9784480510778

「日本美術」は明治期、「絵画」他多くの用語とともに産みだされた概念だ。近代国家として出発した時代の思想と機構に切込む先鋭的書。解説 北澤憲昭===作品じたいは古くからあった。しかし、「日本美術史」という歴史体系は、「ことば」によって近代日本につくられたのである――。本書はまず、明治期に「絵画」などの美術用語が作られていく過程、また「日本画」「西洋画」「歴史画」「裸体画」「風景画」といったジャンルが規定されていく過程を綿密に追う。その背後にあるのは、近代日本で芽生えた国家思想、つまりナショナリスティックな「日本」意識と、欧化・国際化との相克だ。作品・作家を生み出し支えた政治的・社会的機構をとおして、新たに近代美術の深部を抉りだす。 解説 北澤憲昭===美術を動かす国家意識と制度――「ことば」が美術史を規定した===【目次】序章 美術の言語と言説第一章 「近代日本美術」とはなにか――時間と地理の枠組1「日本」を考える2「美術」「日本美術」「日本美術史」3「近代」の範囲と意味第二章 美術の文法1造語の方法論2「美術」はどう造語されたか3「絵画」の成立4「彫刻」か「彫塑」か5「工芸」という包括第三章 ジャンルの形成――「日本」をめぐる論争1森鴎外反駁2対概念としての「日本画」「西洋画」3「歴史画」4人間と自然 5「近代美術」と「現代美術」第四章 美術の環境――階層・行政・団体・コレクション1美術と階層2美術行政3 美術団体の誕生4 コレクションの社会学終章 「日本美術史」の創出註参考文献あとがき文庫版著者あとがき文庫版解説「ことば」と「機構」――自己探求としての日本近代美術史論 北澤憲昭

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