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2005年、福岡の路上で車に轢かれ、倒れていた一匹の犬。著者はその犬を「フウ」と名づけて引き取り、その後、福岡から大阪、東京、ベルリンに渡り、12年間をともに暮らしました。
本書に収められているのは、2005年から2017年まで、フウと過ごし歩いた時間のなかで写した写真262点と記憶を綴ったエッセイ2万字です。
「風をこぐ」という本書タイトルは、事故による後ろ脚の後遺症で、全身でうねるように、前脚だけで風を漕ぐように進むフウの姿から著者がつけたタイトルです。
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