嫁の甲斐性

実業之日本社文庫

嫁の甲斐性

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出版社
実業之日本社
著者名
中得一美
価格
770円(本体700円+税)
発行年月
2021年10月
判型
文庫
ISBN
9784408556956

天保十三年、すずは腕利きの大工・篠吉と祝言を上げた。

二人が出会ったのは、吉原遊廓の大見世、金華楼。

すずは年季明けを迎えた遊女だったのだ。

父親の借金の形で女衒に売られ、八歳で妓楼へ。

禿(かむろ)、新造(しんぞ)から花魁(おいらん)“蝶々”へと上り詰める。

家族との再会が叶わぬまま、二十年の苦界生活を耐え忍び、好いた男と添い遂げるはずが、

待っていたのは新たな苦難と借金地獄の日々で……。

元・花魁の数奇な半生に一喜一憂、共感必至。

新鋭が放つ新感覚時代小説、書き下ろし!

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