1~2日で出荷、新刊の場合、発売日以降のお届けになります
尽きせぬイメージの泉
『となりのトトロ』『リトアニアへの旅の追憶』『阿賀に生きる』『東京物語』『ニュー・シネマ・パラダイス』……映画という具体的な芸術に沈潜するとき、ヴェイユの思想はどう生きられるのか。己の詩をもつ人々が放つ美の閃光を読みとく。
………………
【序章「哲学、女、映画、そして……」から抜粋】
シモーヌ・ヴェイユからはむしろ離れ、映画という具体的な芸術に沈潜していったときに、ヴェイユの名をいっさい出さず、ヴェイユの思想をいっさい語ることなく、彼女の思想がわたし自身の言葉としてあらわれ出てきたのだ。自らの意図に沿って思考しているかぎり、それはその人よりも高くも低くもない。自らにおいて自らを超える思考があらわれ出たときにはじめて、他者とつながってゆける普遍性の光が見える。
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。