ドイツ文学における哀しみの女たち

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出版社
NHK出版
著者名
久保哲司
価格
880円(本体800円+税)
発行年月
2021年9月
判型
A5
ISBN
9784149110448

哀しき運命をたどりつつも、懸命に、誇り高く生きた女性たちの物語

ゲーテ『ファウスト』に登場するグレートヒェン、シラーの戯曲『オルレアンの乙女』の気高き聖女ジャンヌ、ヴェデキント『ルル』2部作の“ファム・ファタル(男性を破滅させる運命の女)”ルル……ドイツ文学には、悲恋と哀しき人生を運命づけられた女性が多く現れる。それぞれの作品をていねいに読み解くことを軸に、オペラ化されたり歌曲に引かれたものなども織り交ぜつつ、“悲運の女性たち”の多様な生きざまを通してドイツ文学の奥深さに迫る。

ドイツ文学における悲恋のなかで苦しむ男性たちについて考察した『悲しき恋を味わう』(2016年放送・刊行)と対を成す、ユニークなドイツ文学鑑賞案内。

1.アンティゴネーから始まる/2.グレートヒェンの生命の輝き――ゲーテ『ファウスト』(一)/3.女性的なるものはわれらを導く――ゲーテ『ファウスト』(二)/4.不思議少女ミニョン――ゲーテ『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』(一)/5.ミニョンの白い衣――ゲーテ『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』(二)/6.メアリがエリザベスに会っていたら――シラー『メアリ・スチュアート』(一)/7.歴史と人間の真実――シラー『メアリ・スチュアート』(二)/8.風変りな少女ジャンヌ――シラー『オルレアンの乙女』(一)/9.使命と感情のあいだで葛藤する女――シラー『オルレアンの乙女』(二)/10.自動人形オリンピア――ホフマンの三つの物語(一)/11.悪魔的な女ユーリエ/ユーリア/ジュリエッタ、音楽の化身アントーニエ――ホフマンの三つの物語(二)/12.さまざまな名をもつ女ルル――ヴェデキント『地霊・パンドラの箱』(一)/13.女と男の希望へ――ヴェデキント『地霊・パンドラの箱』(二)

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