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地球規模での環境変動、資本主義の見えない未来、科学技術の革新が問いかける人間性の変容ーー「人新世」時代の今日、人類を含めた多種の絡まり合いの現実を看過することはできない。
多種間の関係を記述してきたマルチスピーシーズ民族誌と、人間と人間を取り巻く環境との関係に注視してきた環境人文学が交差する「人間以上」の人文知は、いかに可能か?
21世紀の人文諸学の未来を展望する、国内外の精鋭たちによる9つのインタビュー集。
「人間による地球の環境変動が取り沙汰されるようになった今日、人間という単一種から離れて、微生物から昆虫、動植物だけでなく地球外生命にも目を向け、多種の共同体を取り上げてその中に人間を位置づけ直してみることを、民族誌という人類学の強みに拠りながら探っていくのがマルチスピーシーズ民族誌であった。その試みは、人類学という既存の学問の枠だけにもはや収まるものではなくなっている。他方。環境人文学は人間と人間が住まう環境や自然、生物やモノとの関係性を、今日の複雑な政治・経済・社会および科学技術をめぐる文脈の中に位置づけて、既存の人文諸学が取り組むべきテーマを明確に示しつつ、諸課題に実質的にあたるための手がかりを与えてくれるだろう」(本書、序論より)
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