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――おれは怪談師
幽霊を祓う力なんてあるわけないだろ。
霊の姿を見、声を聞くことのできる
怪談師・夜見の要求は怪談を集めることだった――
家賃の安さに惹かれ、とあるアパートに引っ越した西野明里。
その日の晩から壁を叩く音が鳴り響く。
不動産屋からは事故物件でもなく、隣室は空き部屋だと知らされていたのだが。
1週間その音に悩まされ、高校の同級生の美佳に愚痴を吐いたところ、本当に霊感を持つというイケメン怪談師・夜見を紹介される。
夜見に相談するために、実際に会って自身に起こったことを話すが――
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