徳川方と豊臣方が天下をかけて戦った「関ケ原の合戦」。戦国時代最大級のこの戦のただ中で、豊臣方から徳川方へと寝返り、徳川方の勝利を決定づけた戦国大名・小早川秀秋を取りあげます。これまで「優柔不断な裏切り者」と捉えられてきた秀秋ですが、近年の研究で、その実像が見なおされつつあります。本作では、新たな研究に基づいてその実像にせまりつつ、新解釈による「裏切りの真意」を描きます。天下人・豊臣秀吉の養子となり期待をかけられた少年時代から、卑怯な裏切りと評された関ケ原での「叛逆」、そして享年21という早すぎる死まで。彼は何を感じて生きたのか? 本作では、複雑な環境に生まれ育った秀秋が、大人たちの思惑に翻弄されながらも、自分なりの道を模索し自立しようとする、等身大の成長物語でもあります。
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