近年のグローバル化、情報化、少子・高齢化等への変化が加速的に進む現代社会において、志高く未来を創り出していくために必要な資質・能力を子どもたちに確実に育む学校教育の実現を目指した新学習指導要領は2017(平成29)年3月に告示され、翌2018(平成30)年度より小・中学校における特別活動は先行実施となった。
新学習指導要領の基本方針は、「社会に開かれた教育課程」の実現を目指して、学びの姿を考える「カリキュラム・マネジメント」の実現や「主体的・対話的で深い学び」の視点からの学びの実現等にある。また、特別活動において目指す資質・能力は、「人間関係形成」、「社会参画」、「自己実現」の三つの視点を手掛かりとしながら、教科横断する共通目標である「知識及び技能」、「思考力、判断力、表現力等」、「学びに向かう力、人間性等」の三つの柱の資質・能力の育成を図ることが明確化され、このことは特別活動の目標に具体的に示された。
特別活動は、社会の変化に対応できる汎用的な資質・能力の基盤となるので、新学習指導要領の趣旨を踏まえて、今後一層「21世紀を生き抜く力をもった子どもたち」の視点から指導に当らなければならない。
本書は、2018(平成30)年度より小・中学校の特別活動は先行実施に入ったことを踏まえ、新学習指導要領に基づいて執筆した最新版である。執筆には、長年、特別活動の実践と理論を探究している8名が担当した。未だ意を尽くせない部分もあるが、本書が教育関係者のお役に立つことができれば幸甚である。
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